Goro's blog

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翔んで埼玉を観てー"ださいたま" と "ちばらぎ" の共闘による東京打倒ー

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http://hamusoku.com/archives/7166016.html より転載

※ネタバレが含まれるので注意

先週末に公開されたばかりの映画「翔んで埼玉」を観てきた。
土曜日の昼間の時間帯ということで満員御礼。
作品の感想を一言で述べると100分の中に笑いがふんだんに詰め込まれていて面白いだ。
実際に会場全体が終始笑いに包まれていた。

二階堂ふみGACKTが主演,また埼玉がバカにされ続けるという内容が斬新で,公開前から気になっていた。
てっきり主演の2人が埼玉をディスりまくるのかと思っていたが,実際の内容はそうじゃない。

玉出身であることを隠し都会指数を高く装っている麻実麗 (GACKT) が,埼玉を解放するために千葉解放戦線を率いる阿久津翔 (伊勢谷友介) や都知事 (中尾彬) の御曹司・壇ノ浦百美 (二階堂ふみ) と共闘する,
というあらすじだ。



19XX年,埼玉県民と千葉県民は東京へ入るために通行手形を必要としていた。
通行手形がなければ強制送還である。
一方,神奈川は東京と蜜月の関係にあるので,通行手形を必要としていなかった。
神奈川県知事は崎陽軒のシュウマイを賄賂として都知事に食わせていたのだ。

映画の冒頭から埼玉ディスりははじまった。
東京へ不法侵入した埼玉県民が "埼玉狩り" で捕らわれたり,「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」と迷言が出たり…


口が埼玉とは 笑


虐げられていた埼玉と千葉は通行手形の廃止を求めていたが,その方向性が違った。

埼玉:
クーデターを起こして武力行使で埼玉の解放を目指す。
千葉:
埼玉のクーデターを阻止したことで,都知事の執事を務める権利を獲得。内部から下克上する機会を伺う。

といった具合だ。

敵の敵は味方,というわけではなく,埼玉と千葉もまた敵対関係にあった。
埼玉は体育会系,千葉は頭脳派ということだ。
相容れられなくても仕方ない。



あるときGACKT扮する麗が千葉解放戦線に捕らえられてしまい,体の穴という穴にピーナッツを詰め込まれ,一粒たりとも落とさずに九十九里で地引網を強いる刑を受けそうになった。

…なんとも恐ろしい。

敵対関係にGACKT (埼玉側) と伊勢谷友介 (千葉側) がキスするシーンもあるので必見。
イケメン2人がそんなことを…と固唾を飲んでしまった。



互いに通行手形の撤廃を目指す両県だが,流山橋を舞台に全面戦争になってしまった。
その威嚇シーンが常軌を逸していた。
各々の県を出身や育ちとしている有名人の名前を出し合ったのだ。

YOSHIKIを掲げた千葉に対抗して,埼玉は高見沢俊彦を,といった感じだ。
小倉優子と小島よしおが掲げられたときに,「(有名人のインパクトとして) 弱い!」と千葉側の阿久津が一喝したところはツボだった。

この全面戦争は見せかけであって,百美の仲介によって和解していた両県は東京都庁へ攻めこむのだ。

埼玉・千葉の共闘により両県の通行手形が撤廃され現在に至る,というストーリー。



本編中には数多ものネタが仕掛けられている。
上記の有名人の出身地合戦もその一例だ。
他には,

  • GACKTが瓶の中に詰められた空気を匂いで,その空気を採取した場所を当てる「東京テイスティング

が印象に残っている。
それぞれ芸能人格付けチェックと踏み絵のパロディだ。

また,埼玉と千葉が互いに罵る場面も面白かった。
埼玉は超名門校浦和高校を引き合いに出したり "ちばらぎ" とおちょくって対抗するが,千葉には「海も空港もないくせに」と一蹴されていた。



これでもかというほど埼玉がディスられているのに,許されてしまう風潮があるのはなぜだろうか。

それは…郷土愛ワースト1位だからだ。

diamond.jp

草加せんべい狭山茶小江戸川越,十万石饅頭深谷ねぎ,と埼玉の名産品は多いがイマイチパッとせず,関東圏外でも有名な観光スポットがあるわけではない。
修学旅行で千葉のディズニーランドに行くことがあっても埼玉に行くことはないだろう。
北関東もバカにされがちだが,草津温泉や日光,JAXAつくばセンターなどがあり,埼玉と比較すると観光客数は多いはずだ。
埼玉は北関東へ行くための通過地点,というイメージさえある。

このように埼玉県民は埼玉への愛が小さいので,多少のディスりを寛容に受け入れてくれているのかもしれない。



私は生まれも育ちも東京なので,鑑賞中高みの見物を決め込むことができた。
ネタがところどころに散りばめられている本作品は一見の価値があると思う。
もし埼玉出身の方だとしても,埼玉あるあるに共感して楽しむことができるだろう。

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